やりがいとつながりを創出する住まいの総合パートナー

5. 本当の家族のように

■住まいの総合パートナー

—— もしかしたら不動産業という枠は窮屈なのかもしれませんね。実際に御社がやられていること、情報誌にしても中古戸建ての5年間保証サービスにしても、これまでの業界のフレームでは正確に捉えることができません。

山下 「住まいの総合パートナー」になってきたということかもしれません。これはまだ正式にはオープンしていないのですが、私どもを通じて住宅をご購入いただいたお客様向けに、「メディカリスト」という無料の医療専門ダイヤルを用意しています。たとえば引越した直後でまだその地域にお詳しくない場合、お子様に急な発熱があったり痙攣を起こしててしまったとき、専門ダイヤルにお電話していただくと弊社が設置した専門窓口につながるようになっています。そこで救急車を呼ぶべきなのか、病院につれていくべきなのか、あるいは地区にある病院を紹介するなど、そういったことをまるごとサポートするサービスです。

もうひとつ、お客様にとってあってはいけないことですが、突発的な病気やケガなどにより、長期間働けなくなり、住宅ローンの支払が難しくなってしまうようなケースが生じた際、収入を補償する保険もご提供しています。「モシモシリスト」というサービスで弊社のお客様限定の保険商品です。保険会社と提携することでこうした制度を整えました。

不動産業では、気の合う担当者と出会うことが、お客様にとっては大事だと思います。彼/彼女の話なら聞いてもいいなと思える担当といかに出会っていただけるか。ここが勝負かなと思うんです。

—— 実際に山下さんと長いおつきあいになっている方もいらっしゃるんでしょうね。

山下 はい、うれしいことに。たとえば戸建てをご購入いただいた30歳くらいのご夫婦がいるとしますね。すると、いいご縁が結べていれば、その弟さんご夫婦や妹さん夫婦が住居の購入を検討する段になってご紹介いただけるんです。当然ご両親にもその報告がいきます。そこで今度はご両親様が、いまある戸建てを売却してお子様のご家族が住んでらっしゃる街やその付近のマンションへのお引っ越しをお考えになる際に、ご相談いただける。そうなると、もう一家族でなく、世代にわたってのおつきあいになります。

■地域に、人に、つながっていく

山下 これは実際に経験したことなんですが、そうしたおつきあいをさせていただいているお客様から、新年会や忘年会のたびにお招きをいただいて、するとご家族ご一族の皆様がおそろいになっているんですね。そこで「山下くん、元気にしてる」と、私とも家族のように接してくださる。こういったおつきあいをさせていただけることは、もう、最高にうれしいです。ちょっと言葉になりません。

—— やりがいのあるお仕事ですね。

山下 本当に、すごくやりがいを感じることができています。不動産業界は離職率が非常に高く、新卒採用者の3年間の離職率が7割ともいわれています。ところが弊社は2割。そう考えると、お客様との関係を築くことを目標にしている会社で働けている自分は、恵まれているのかもしれませんね。

—— 終身雇用制がもはや完全に破壊された観のあるいまの日本社会で、とても珍しいですよね。

山下 会社の進むべき方向を社員ひとりひとりがきちんと見いだせていて、その上で自分がなにをすればいいのかを考えられているからと思っています。だからこそ、地域に、人に、つながっていきたいと思えているのかなと。

—— 今回[urayoko net]に協賛をいただけるわけですが、今後も一緒にこの平沼・高島エリアを盛り上げていただければと思います。

山下 そういっていただければ、弊社としては大変うれしいです。もっともっと、この地域にかかわっていきたいですから。今回こうしたかたちで参加させていただくことで、私どもも[urayoko.net]の一員になれるのかと思うと、非常にありがたいです。